SIGMA DP3 Merrill レビュー


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SIGMA DP3 Merrill f4 1/1600sec iso100

SIGMA DP3 Merrillが手元にきてまだ間もないですが、物撮り、遠景撮り、人撮りをしてみて、なんとなくこのカメラに対する自分の気持ちが見えてきたので、拙速ではありますがその印象を語ってみたいと思います。

DP3 Merrillのデザイン

四角い箱にレンズをくっつけただけの無骨なフォルム。他の兄弟機と違ってDP3はボディとレンズのサイズがアンバランスなのでカッコイイとは言い難く(※フードを装着すると尚更)好みのわかれるところでしょうが、私はわりと気に入っています。

DP3 Merrillのホールド性

レンズが大きいのでホールド感は予想よりも良好です。左手でボディの底面から鏡筒まで支え、右手でボディの右側面を握ればしっかりグリップできますので、外付けグリップの必要性は感じません。

DP3 Merrillのビルドクオリティ

これも予想外にしっかりしており、触り心地に安っぽさはありません。「高い剛性感」とか「信頼の堅牢性」といった言葉で褒めるレベルではありませんが、使っていて不安を感じるような脆弱性はありません。別売りの専用フードがプラスチックなのは少し残念です。

DP3 Merrillの操作性

ボタン類の押し心地が緩慢なのでもっと明瞭なクリック感を持たせてほしい。十字キーにアサインされているフォーカスモード選択(上キー)とフォーカスフレーム選択(下キー)は上下逆にしてほしい。この2点以外にネガティブな要素はありません。むしろQSメニューはすごく良いです。他社によくあるQメニューはクイックじゃないことが多いですが、シグマは本当にクイックに扱えます。

DP3 MerrillのメニューのUI(ユーザインターフェース)

タブでメニューを切り替える仕様になっていますが、それぞれのページが袋小路になっていて、いちいちタブに戻って切り替えないと隣のメニューに行けないのですが、なぜこのような仕様にしたのか理解に苦しみます。下キー操作で設定項目の一番下に行き止まったら次のメニューの先頭に遷移するようにした方がユーザビリティが高いと思います。

DP3 Merrillの液晶

3.0型92万ドットは必要にして十分なスペックなので撮影画像の再生確認に問題はありません。しかし、撮影時のライブビューは画面の色がおかしくノイジーなので使い勝手は今ひとつ良くないです。追記:この感想は低照度下の話で、晴天下ではまた違った印象になるとは思いますが、2.8型46万ドットのFUJIFILM X20と同条件下で比較してもDP3の方が劣る印象です。

DP3 MerrillのAF(オートフォーカス)

フォーカスリミットモードを使用しても速いとは言い難いです。超音波モーターの爆速AFレンズに慣れている人には我慢ができないかもしれません。一方、合焦精度は申し分ありません。しかし、そんなことよりも音がうるさいのが気に触ります。レンズが動くたびにチキチキ、ジジジジ、ググググ終始異音が鳴りっぱなしなので集中力が削がれます。これは個体不良の可能性が高いのでカスタマーサポートに点検に出しました。

DP3 Merrillの顔認識AF

認識率はなかなか良いですが追従性は低いようです。動く娘を狙いましたが捉えられませんでした。横顔もダメですね。止まっている人物を撮影するぶんには使える機能です。

DP3 MerrillのMF(マニュアルフォーカス)

フォーカスリングの感触が気持ち良い。しっとりと心地良い上質なトルク感です。AF後のフォーカスリング操作でそのまま拡大MFに展開する機能もあるのでピントコントロールの自由度は結構高いです。※掲載写真はMFでピントを合わせました。※無限遠から最短側にリングを回す時に鏡筒内からチキチキと音が鳴ります。点検・修理から返ってきたら鳴らなくなると思ってレビューに書くのは控えていましたが、戻ってきても相変わらず鳴っていますので、どうやらこれが仕様のようです。

DP3 Merrillのシャッター

レンズシャッターなので振動が少なく、音も静かです。電子音はオフにして使っています。また、レンズシャッターゆえにストロボとのハイスピードシンクロが可能です。開放f2.8では1/1250秒、f5.6以上では最速の1/2000秒にも同調します。※掲載写真はハイスピードシンクロで撮影しました。

DP3 Merrillの高感度耐性

極めて低いです。高感度の性能を期待して買うカメラではありません。私の場合は最高画質が得られるiso100以外を使う気がないので全く苦ではありませんが、このカメラを低照度下で使いたい場合はストロボなり三脚なりを使用して露出をコントロールするスキルが求められます。

DP3 Merrillの連続撮影可能枚数

RAW(High)で7枚まで連続して撮影できます。画面右下に数字が表示されており、あと何枚いけるか常に確認できます。遠慮せずに撮っていても時間経過に応じてバッファが開放され撮影可能枚数がどんどん回復していくので「今シャッター切りたいのに!!」みたいなイライラは無いです。※ただし、書き込みのパイロットランプが点灯している間は画像再生はできません。

DP3 Merrillの画質

素晴らしいです。ベイヤー式センサーとは次元の違う独特なリアリティが息づく描写に感服いたいました。この画質にしてこの値段は本当にバーゲンプライスです。まだ本格的に実戦投入していないのでこれ以上多くは語れませんが、ファーストインプレッションは期待通りです。これから実際に撮った写真をもってその良さを伝えていければと思っています。

DP3 Merrillのバッテリー

噂に違わぬ燃費のわるさです。開き直って最初から合計4つのバッテリーが付属していましたが、バッテリー管理が煩雑になるのでなかなかどうして。でもまぁバッテリー価格で商売っ気を出してないところは企業姿勢として評価したい部分です。※どうやら付属バッテリーは2個が通常のようで4個ついていたのはバッテリーキャンペーン対象商品だったようです。

DP3 Merrillのカスタマーサポート

シグマのカスタマーサポートはこれまで電話したどのカメラメーカーよりも家庭的な対応で好印象を抱きました。というか、コールセンター的な雰囲気が良い意味でゼロで、まるで親戚のおじさんと話をしているかのような感じでした(^^

総論

これまでキヤノンの一眼レフ、富士フィルムのミラーレス、ライカのM型といったデジタルカメラを使ってきましたが、DP3 Merrill(≒シグマレンズ×フォビオンセンサー)で撮影される写真にはそのどれとも異なった独特の臨場感があります。高感度に弱い、書き込みが遅い、手振れ補正が無い、バッテリーがすぐ無くなる等、ウィークポイントは多々ありますが、その素晴らしい描写力を想えば、すべての欠点を己のテクニックや運用努力で補おうという気にさせてくれます。初めてシグマの製品を買いましたが、私はこのカメラとの出会いで一気にシグマファンになってしまいました。

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