ライカMモノクロームは素晴らしいフィーリング


Leica M Monochrom; SUMMILUX-M 50mm f/1.4 ASPH.

ライカMモノクロームを入手したので早速撮影に行ってきました。このエントリーではこのカメラに対するファーストインプレッションを語ってみたいと思います。

デザイン

モノクロ撮影専用という禁欲的なコンセプトを体現するデザインです。掌によく馴染むM型ライカの伝統的フォルムを継承しつつ、ロゴ無し艶無しのステルス仕様で仕上げた真っ黒なボディがストイックな雰囲気を醸し出しています。正直、ブラッククロームよりもブラックペイントの方が好きなのですが、硬派を気取りたいのでその辺はあまり口にしないようにしています。

ハンドリング

とても軽快です。ライカM(Typ240)と比較すると、MモノクロームにはM240にあるようなサムレストが無いものの重量は軽いので、体感的にはMモノクロームの方が扱いやすいです。スペック表によればMモノクロームの重量はバッテリー込みで600g。一方のM240は680gとなっていますが、こちらには「バッテリー含む」の注釈が入っていません。実感として80gの差とは思えないほど重く感じるのでスペック表の数値はバッテリー抜きの重量だと思います。

フレームセレクター

現行モデルでフレームセレクターレバーがついているのはこのMモノクロームだけですが、コレは優れ物です。「画角の感覚が身につけば必要ない」という理由ではずされたのだと思うのですが、私はそこまで自信がないので非常に助かっています。この機能があればレンズの選択ミスによってシャッターチャンスを逃す確率が下がるので、今後の機種では復活することを切に願います。

操作感

絞りリングとシャッタースピードダイヤルで気持ち良く露出をコントロールして、距離計で素早くピントをあわせ、パララックス補正付きのブライトフレームで構図を決める。M型ライカのマニュアル撮影の心地良さはいわずもがな、Mモノクロームも御多分にもれず素晴らしいです。

背面モニター

低画素の背面モニターの使い勝手は懸念していた通りで、メニューの見かけはロシア製ガイガーカウンターの日本語版インターフェースのようだし、シビアなピントチェックでは信頼性に欠けますが、レイアウトチェックには必要十分…というのは強がりで、やっぱり23万ドットではジャギーが酷いです。最低でも46万ドットは欲しかった。

シャッターフィーリング

ライカM(Typ240)と違ってチャージ音が長めで少し大きいですが、耳触りが良く、押し心地も小気味良いです。ただ、半押し→AEロック→全押しと3段階あるシャッターボタンの機構にどういうメリットがあるのかよくわかりません。

ソフトウェア

発売から1年以上が経過しているからでしょうか?ソフトウェアが熟れている印象です。特に連続レリーズ時のフリーズ耐性がM240より明らかに優れてます。M240で同じ使い方をすると高確率でフリーズするような場面でもMモノクロームなら大丈夫。バッファフルでインジケーターランプが点滅し続けてもきちんと書き込みを終えてスタンバイ状態に戻ってくれます。

画質

まだMモノクロームのポテンシャルを引き出せた気は全くしていませんので、引き続き確かめていきますが、低画素の背面モニターで見ても「ハッ」とする画の力強さを感じます。ファーストインプレッションは実に素晴らしいです。切れ味と滑らかさが同居する美しい描写に感動しました。

Photography by KATSUHIKO WAKAYAMA
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