Canon EF24-70mm F2.8L II USM Review(機材レビュー)

幾度もの発売延期を経て、9月6日に発売されたキヤノンの標準ズームレンズ「EF24-70mm F2.8L II USM」。このブログでは新聞紙をテスト撮影したエントリー含めて、すでに何度かこのレンズで撮った写真をアップしてきましたが、ここで改めてレビューを書いてみようと思います。

EF24-70mm F2.8L IIのデザイン

外観は他のLレンズと同様に高級レンズ然とした趣きで、Lレンズの象徴である赤いラインが誇らしげですが、その手触りは鏡筒に採用されたプラスチック素材のせいで官能性は低いです。ただし軽量化とのトレードオフと考えれば納得的で、このスペックで805gは軽いです。

EF24-70mm F2.8L IIのサイズ

鏡筒のサイズは最大径φ88.5mm、全長113.0mm、フィルター径82mmと大きいですが、大口径レンズを使い慣れている身としては全く問題がありません。このレンズが持っている光学性能とズームの利便性を考えればコンパクトですらあると思います。

EF24-70mm F2.8L IIの操作性

ズームリング、ピントリングは必要十分な造りですが、操作感が官能性とは無縁です。キヤノンのレンズには総じて言えることですが、もっと艶っぽい感触にしてほしいです。ズーム関連の特徴としてワイド端でのみ使用可能なズームロックが実装されていますが、自重で伸び縮みするような不安は感じないので常に解除した状態で使用しています。AFは最近のレンズなりに高速・高精度です。

EF24-70mm F2.8L IIの描写力

新聞紙を対象に24mm35mm50mm70mmの焦点距離でテストしました。周辺光量落ちはワイド端の24mmが最も顕著で、35mm~70mmは少しマシな印象。歪曲収差はズームレンズなりにワイド側で樽型、テレ側で糸巻型で、35mmが最も素直な描写をしていました。いづれにせよDPPで補正可能なので大した問題ではありません。色収差は皆無といって過言ではありません。

肝心の解像力も極めて優秀です。中央部は全域に渡って開放からシャープで鋭い描写をします。周辺はテレ側(50mm~70mm)の開放が少々眠たいですが、ワイド側は開放から大健闘の描写をしています。同焦点距離の単焦点レンズらと比較しても遜色ない解像力だと評価します。

まとめ

ある種の大口径単焦点レンズには独特な表現力が備わっていますが、このレンズにその類の個性はありません。ボケ味もそれなりで特別な褒め言葉は浮かびません。良くもわるくも無個性で素直な描写です。しかしそれゆえに24~70mmの焦点域において安定した高画質で”何でも撮れる”という汎用性の高さがあります。それこそがこのレンズ最大の魅力で、多くの被写体に自信を持って対峙することができます。とても高価なレンズですが買って良かったと思える一本です。